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子宮摘出時の卵巣摘出で若年者の死亡率が上昇

2021年12月20日  British Medical Journal

カナダ・オンタリオ州で、非悪性疾患に対する子宮摘出術を施行した女性20万549例を対象に、両側卵管卵巣摘出術と全死因死亡および原因別死亡率との関連を卵巣温存と比較。手術時の年齢に基づき患者を閉経前(45歳未満)、閉経移行期(45-49歳)、閉経前期(50-54歳)、閉経後期(55歳以上)の4群に層別化した。 その結果、各年齢群の45歳未満の19%、45-49歳の41%、50-54歳の69%、55歳以上の81%で両側卵管卵巣摘出術を受けた。45歳未満(ハザード比1.31、95%CI 1.18-1.45、P<0.001、有害必要数71)および45-49歳(同1.16、1.04-1.30、P=0.007、有害必要数152)では両側卵管卵巣摘出術により全死因死亡率が上昇したが、50-54歳または55歳以上ではこの関連性は認められなかった。50歳未満の全死因死亡率上昇は、主に非がん性死亡の増加によるものだった。...