重症アルコール使用障害患者へのチアミン投与率わずか5割
2021年12月21日
Annals of Internal Medicine
米国で、アルコール使用障害(AUD)に用いるチアミン補充療法の実施率を全国後ろ向き観察研究で調査。2010-17年のCerner Health Factsデータベースを用いて、急性重症疾患によりICUに入室したAUD成人患者1万4998例(平均年齢52.2歳、男性77%、院内死亡率9%)を特定した。 その結果、7689例(51%)がチアミン補充療法を受けており、そのうち3957例(52%)が12時間以内に治療を開始していた。チアミン投与の主な経路は経腸だった。急性重症疾患別のチアミン補充療法実施率は、アルコール離脱症が59%、敗血症性ショックが26%、外傷性脳損傷が41%、糖尿病性ケトアシドーシスが24%だった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。