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LVAD留置後の右心不全発症で死亡リスク上昇

2021年12月22日  Journal of the American College of Cardiology

左室補助人工心臓(LVAD)留置後の右心不全(RHF)の発症状況および重症度と12カ月後の転帰との関連を検討。Society of Thoracic Surgeons Intermacsデータベースを用いて、2014年6月2日から2017年3月31日までに連続流式のLVAD留置後3カ月時点で生存が確認された患者6118例を特定した。 その結果、3カ月後、6カ月後、12カ月後の軽度RHF発症率は、それぞれ5%、6%、6%、中等度RHF発症率は5%、3%、3%だった。3カ月後にRHFがなかった患者は6カ月後および12カ月後のRHF発症リスクが低かった。3カ月後にRHFがなかった患者は、軽度RHFや中等度RHFがあった患者よりも、死亡(6.9% vs. 16.7% vs. 28.1%、P<0.0001)、脳卒中(7.4% vs. 9.5% vs. 11.0%、P=0.0095)、消化管出血(14.8% vs. 24.2% vs. 23.6%、P<0.0001)および再入院(65.2% vs. 73.2% vs. 71.2%、P<0.0001)の12カ月時累積発生率が低かった。...