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RDS発症早産児にサーファクタント療法は有効か

2021年12月23日  Journal of the American Medical Association

呼吸窮迫症候群(RDS)の早産児に用いる低侵襲サーファクタント療法(MIST)の効果を無作為化臨床試験で検討(OPTIMIST試験)。生後6時間以内に持続的気道陽圧(CPAP)補助を実施し、吸入酸素濃度30%以上を要する早産児485例(在胎週数中央値27.3週、女児49.7%)をMIST群(poractant alfa 200mg/kg投与)と対照群(シャム治療)に割り付けた。主要評価項目は死亡または気管支肺異形成症(BPD)の複合とし、最終月経後週齢36週時に評価した。 その結果、主要評価項目の発生率はMIST群43.6%、対照群49.6%だった(相対リスク0.87、95%CI 0.74-1.03、P=0.10)。最終月経後週齢36週までの死亡率に有意差はなかったが(MIST群10.0% vs. 対照群7.8%、相対リスク1.27、95%CI 0.63-2.57、P=0.51)、最終月経後週齢36週まで生存した児のBPD発生率はMIST群の方が低かった(37.3% vs. 45.3%、相対リスク0.83、95%CI 0.70-0.98、P=0.03)。MIST群の10.3%と対照群の...