COVID-19退院後のVTE予防にリバーロキサバンが有効

ブラジルの14施設で、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）で入院した静脈血栓塞栓症（VTE）リスクの高い患者を対象に、退院後35日間のリバーロキサバン１日10mg投与による血栓予防効果を多施設共同非盲検無作為化比較試験で検討。2020年10月8日から2021年6月29日までに997例をスクリーニングし、320例を登録した。 その結果、リバーロキサバン群の3％、抗凝固薬非投与群の9％に主要有効性評価項目（35日時点での症候性または致命的な静脈血栓塞栓症、両側下肢静脈の超音波およびCT肺血管造影で診断した無症候性の静脈血栓塞栓症、症候性の動脈血栓塞栓症、心血管系死亡の複合）が生じた（相対リスク0.33、95％CI 0.12-0.90、P＝0.0293）。主要安全性評価項目の大出血は両群とも発現しなかった。リバーロキサバン群の2例（1％）にアレルギー反応が生じた。...