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砕石位での腹腔鏡手術、下肢圧上昇の危険因子を特定

2021年12月23日  Surgical Endoscopy

砕石位での待機的腹腔鏡手術を受けたS字結腸がんまたは直腸がんの患者106例を対象に、術中の下肢圧上昇の危険因子を特定。下肢後部の外側上部、内側上部、外側下部、内側下部の4領域で、手術中の1時間ごとの定期評価または頭部後屈または下肢挙上による体位変更後の計1125時点に測定したピーク下肢圧を解析対象とした。 その結果、右脚の外側上部での外圧(中央値36mmHg)が他の領域よりも高かった。体位変更時(27.5%)だけでなく定期評価時(22.4%)にも50mmHgを超える下肢圧増加が認められた。体重、強い下肢挙上、低頭位が外圧上昇の関連因子だった。圧迫関連合併症予防を目的とした術中の外圧モニタリング導入後の手術施行患者534例に圧迫関連合併症は発生しなかった。...