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透析患者は新型コロナ抗体反応が急速に低下

2021年12月24日  Annals of Internal Medicine

米国の透析患者4791例を対象に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種による長期抗体反応とワクチン接種後の感染(ブレイクスルー感染)との関連性を多施設前向き研究で検討。 患者の血漿でSARS-CoV-2の受容体結合領域(RBD)に対する循環抗体量を測定した。コホート内症例対照解析でブレイクスルー感染患者1例につき対照5例をマッチさせ、RBDのピーク値またはブレイクスルー感染前の値とブレイクスルー感染との関連を評価した。 その結果、2021年9月14日時点で2563例がワクチン接種を受けていた。ワクチン接種患者のうちRBD反応が検出されない患者の推定割合は、ワクチン接種14-30日後の6.6%から接種5-6カ月後に20.2%へと増加した。56例にブレイクスルー感染が生じた(検体採取時期は中央値で感染の21日前)。ブレイクスルー感染前の指標RBD値23以上と比較すると、ブレイクスルー感染前のRBD値10未満と10-23未満がブレイクスルー感染のオッズが高かった。...