脳卒中後のPFO閉鎖術に再発予防効果はあるか

卵円孔開存（PFO）関連脳卒中患者を対象に、PFO閉鎖術による脳卒中再発予防効果を検討。PFO閉鎖術＋内科治療と内科治療単独とを比較した6つの無作為化試験の個別患者データ計3740例を統合して解析した。PFOと脳卒中との因果関係別に患者を「可能性が低い（unlikely）」、「可能性がある（possible）」、「可能性が高い（probable））に分類してサブグループ解析を実施した。 追跡期間中央値57カ月に虚血性脳卒中が121件発生し、年率換算の発生率は内科治療1.09％、閉鎖術0.47％だった（調整ハザード比0.41、95％CI 0.28-0.60）。因果関係別のハザード比は「可能性が低い」が1.14、「可能性がある」が0.38、「可能性が高い」が0.10だった（交互作用のP＝0.003）。機器関連有害事象は「可能性が低い」患者に多かった。無作為化後45日目以降の心房細動の絶対リスク増加は「可能性が低い」が4.41％、「可能性がある」が1.53％、「可能性が高い」が0.65％だった。...