小児の脳振とうは早期運動開始がベター

10-17歳の急性脳震盪患者456例を対象に、受傷72時間後の身体活動（PA）再開の安全性および2週後の症状緩和効果を多施設無作為化臨床試験で検討（PedCARE試験）。症状が残っていても受傷72時間後から4週間かけて段階的にPAに復帰する介入群227例（平均年齢13.3歳、女児44.5％）、症状がなくなるまで安静にする対照群229例（同13.3歳、43.7％）を解析対象とした。 その結果、小児救急科またはプライマリケアの受診を要する予期せぬ症状悪化は認められなかった。多変量intention-to-treat解析で、Health and Behaviour Inventoryに基づく2週後の自己報告による症状の群間差を示す根拠は得られなかった（調整後平均差－1.3）。加速度計による24時間評価で治療遵守を確認した患者を対象とした解析で、対照群よりも介入群の方が2週後の症状の有意な緩和が見られた（同－4.3）。...