認知症リスクを最小化する至適SBP値は年齢層により異なる
2021年12月25日
JAMA Internal Medicine
高齢者の認知症発症率評価を目的とした前向き観察コホート試験7件(1987-2006年開始、計1万7286例、女性60.1%、開始時平均年齢74.5歳)を用いて、収縮期血圧(SBP)と認知症リスクの関連性を検討した。 その結果、全体ではSBPが高いほど認知症リスクが低く、約185mmHgが最も低かった(P=0.001)。ベースラインの年齢層別では、収縮期血圧がやや低い(158-170mmHg)75歳を超える高齢者の認知症リスクが最も低かった。死亡率とは明らかなU字型の関係がみられ、160mmHgのリスクが最も低かった(P<0.001)。U字曲線は全年齢群でみられ、認知症リスクが最も低かったのは、60-70歳でSBP 134mmHg(P=0.03)、70-95歳では155mmHg(P<0.001)から166mmHg(P=0.02)だった。...
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