大腸腫瘍のJNET分類、全タイプで診断正確度90％超

デュアルフォーカス拡大狭帯域光観察（DF-NBI）を用いた大腸腫瘍分類基準のJapan NBI Expert Team（JNET）分類（DF-JNET）の診断能を日本の多施設後ろ向き画像評価研究で検討。病変557個の非拡大白色光画像とDF-NBI画像の各1枚を解析対象とした。 その結果、DF-JNETタイプ1（非腫瘍性病変と腫瘍性病変を識別）の感度は78.1％、特異度は98.6％、陽性的中率は89.1％、陰性的中率は96.8％、正確度は95.9％、タイプ2A（低異型度がんを識別）では98.0％、76.5％、94.9％、89.7％、94.1％、タイプ2B（高異型度がんおよび粘膜下層浅層浸潤がんを識別）では43.5％、99.1％、66.7％、97.6％、96.8％、タイプ3（粘膜下層深層浸潤がんを識別）では83.3％、99.5％、62.5％、99.8％、99.3％だった。...