PRISmがあると死亡リスクが高い

1秒率が保たれている肺機能障害（PRISm、1秒率70％以上かつ予測1秒量80％未満）の有病率、相関因子、臨床転帰を後ろ向き研究で検討［National Heart, Lung, and Blood Institute （NHLBI） Pooled Cohorts Study］。米国の一般集団を対象とした9つのコホートを統合し、対象者計5万3701例（平均年齢53.2歳、女性56.4％、非喫煙者48.5％）をPRISm、閉塞性換気障害（1秒率70％未満）、肺機能正常（1秒率70％以上かつ予測1秒量80％以上）に分類した。 その結果、4582例（8.5％）がPRISmを有していた。肺機能正常と比較すると、PRISmに肥満（有病率比1.68、95％CI 1.55-1.82）、低体重（同2.20、1.72-2.82）、女性（同1.07、1.01-1.13）、喫煙者（同1.33、1.22-1.45）との有意な関連が見られた。このほか、PRISmには全死因死亡率の上昇（調整ハザード比1.50、95％CI 1.42-1.59）、呼吸器関連死亡率（同1.95、1.54-2.48）、冠動脈疾患関連の死...