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IIIA期N2のNSCLC、術後PORTでDFS改善せず

2021年12月26日  The Lancet Oncology

病期分類IIIA期N2の非小細胞肺がん(NSCLC)完全切除例に対する標準治療に術後の3次元(3D)原体照射療法(PORT)を加えるべきかを第III相非盲検、無作為化、優越性試験で検討(Lung ART試験)。欧州5カ国64施設から501例を組み入れた。PORT群(252例)には54Gyを27-30分割で1日1回週5日照射し、対照のPORT非実施群(249例)と比較した。 追跡期間中央値は4.8年だった。主要評価項目の3年無病生存率はPORT群47%、対照群44%、無病生存期間中央値はPORT群30.5カ月、対照群22.8カ月だった(ハザード比0.86、95%CI 0.68-1.08、P=0.18)。グレード3-4の有害事象で頻度が高かったのは、間質性肺炎(PORT群の5% vs. 対照群の1%未満)、リンパ球減少症(同4% vs. 0)、疲労(同3% vs. 1%未満)だった。PORT群の11%と対照群の5%にグレード3-4の遅発性心肺毒性が報告された。...