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コロナ入院患者への回復期血漿、プラセボと差なし

2021年12月27日  JAMA Internal Medicine

米国21施設に入院した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者941例(男性59.1%、年齢中央値63歳)を対象に、回復期血漿(CCP)の安全性と有効性を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で評価(CONTAIN COVID-19)。主要評価項目は、無作為化後14日時点のWHO臨床的改善度順序尺度(11ポイント式)スコアとした。 その結果、ベースラインのリスク、WHOスコア、年齢、性別などで調整した主要評価項目の累積調整オッズ比(cOR)は、事後確率で0.94[95%信用区間(CrI)0.75-1.18、P(cOR<1)=72%]となり、事前に定めた有効性の基準(0.8未満)を満たさなかった。 探索的サブグループ解析では、治療効果の不均一性が示された。2020年4月から6月にかけて登録した参加者の28日目cORは0.72[95%CrI 0.46-1.13、P(cOR<1)=93%]で、無作為化時にレムデシビルもコルチコステロイドも投与していなかった患者では0.65[95%CrI 0.41-1.02、P(cOR<1)=97%]だった。この時期に使用したCCPの中和抗体価中央値は1:1...