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脳転移がある無症候性黒色腫にニボルマブ+イピリムマブが有効

2021年12月28日  The Lancet Oncology

脳転移を有する悪性黒色腫(MBM)患者を対象にニボルマブ+イピリムマブ併用療法を評価した第II相試験(CheckMate 204試験)の最終追跡結果を報告。無症候性患者101例、症候性患者18例を解析対象とし、追跡期間中央値は34.3カ月、7.5カ月だった。 その結果、頭蓋内臨床効果達成率は無症候性群57.4%、症候性群16.7%、客観的奏効率は53.5%、16.7%、頭蓋内完全寛解達成率は33%、17%、36カ月時頭蓋内無増悪生存率は54.1%、18.9%、全生存率は71.9%、36.6%だった。頻度の高いグレード3ないし4の治療関連有害事象(TRAE)は、無症候性群ではアラニンアミノトランスフェラーゼおよびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの上昇で、症候性群では2例以上で発生したグレード3のTRAEはなく、グレード4のTRAEはなかった。頻度の高い重篤なTRAEは、無症候性群では大腸炎、下痢、下垂体炎など、症候性群では2例以上で発生したものはなかった。...