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小児MSへのteriflunomide、再発までの期間に差みられず

2021年12月28日  The Lancet Neurology

再発性多発性硬化症(MS)小児患者166例を対象に、teriflunomideの有効性を第III相無作為化プラセボ対照試験で検討(TERIKIDS試験)。主要評価項目は、96週間の二重盲検期間終了までの初回の臨床的再発確定までの期間とした。二重盲検期間中に臨床的再発確定した患者またはMRI検査で高い疾患活動性が認められた患者は、その後の非盲検延長期間に早期に登録してよいこととした。 プラセボ群で、MRIの疾患活動性が高く非盲検治療に変更した割合が予想以上に高かったため(プラセボ群26%、teriflunomide群13%)、検出力が低下した。intention-to-treat解析の結果、主要評価項目に有意な群間差はなかった(ハザード比0.66、95%CI 0.39-1.11、P=0.29)。teriflunomideで新規または拡大T2病変数が55%低下し(相対リスク0.45、0.29-0.71、P=0.00061)、ガドリニウム造影病変数が75%低下した(同0.25、0.13-0.51、P<0.0001)。有害事象発生現はteriflunomide群88%、プラセボ群82%、重篤な...