新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染急性期後の後遺症(PASC)を有する患者41例を対象に、原因不明の呼吸困難を定義するため心肺運動負荷試験(CPET)を実施し、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の診断基準で評価。対象者は罹患後8.9±3.3カ月、18例が男性、23例が女性で、平均年齢は45±13歳だった。 その結果、24例(58.5%)が最大酸素摂取量(peak VO2)が予測値の80%未満で、peak VO2 80%未満の全患者に循環系の運動制限が認められた。正常peak VO2患者17例中15例に換気異常[最大呼吸数55回超(3例)、速く不規則な呼吸と定義した呼吸機能障害(12例)]が見られた。全体では36例(88%)に換気異常[呼吸機能障害(26例)、二酸化炭素排出量に対する分時換気量の比(VE/VCO2)増加(17例)、呼気終末二酸化炭素分圧(PetCO2)35未満の低炭酸症(25例)]が認められた。19例(46%)がME/CFSの基準を満たした。...
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