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免疫系疾患でがんリスクが上昇

2021年12月28日  JAMA Oncology

英国バイオバンク研究に参加した成人47万8753例のデータを用いて、免疫系疾患48種とがんリスクの関連を前向きコホート研究で検討した。 その結果、臓器別の免疫系疾患5種で局所がんリスクが有意に上昇したが(ハザード比:喘息1.34、セリアック病6.89、特発性血小板減少性紫斑病6.94、3.94-12.25、原発性胆汁性胆管炎42.12、20.76-85.44、自己免疫性肝炎21.26、6.79-66.61)、局所外のがんとの関連は認められなかった(異質性のP<0.002)。免疫系疾患9種で病変のある臓器のがんリスクが上昇した(ハザード比の例:喘息患者の肺がん1.34、セリアック病患者の小腸がん6.89)。免疫系疾患13種で周辺臓器(ハザード比の例:クローン病患者の肝がん4.01)、遠隔臓器(ハザード比:自己免疫性肝炎患者の舌がん27.75)、異なる系列(ハザード比の例:特発性血小板減少性紫斑病の肝がん11.96)のがんリスクが上昇した。...