1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 新規MM、MRD評価に応じた地固め療法が有効

新規MM、MRD評価に応じた地固め療法が有効

2021年12月29日  Journal of Clinical Oncology

新たに多発性骨髄腫(NDMM)の診断を受けた患者123例(年齢中央値60歳)を対象に、次世代シーケンス(NGS)による微小残存病変(MRD)評価に基づき決定した治療の効果を多施設共同単群第II相試験(MASTER試験)で検討。全例に初回治療としてダラツムマブ、カルフィルゾミブ、レナリドミドおよびデキサメタゾン(Dara-KRd)による導入療法を実施し、(NGS)による微小残存病変(MRD)評価に基づきその後の治療[自家造血細胞(AHCT)移植後のDara-KRd地固め療法実施とその期間または治療中止]を決定した。 その結果、全体で、治療中に80%がMRD陰性(HRCA 0、1、2つ以上でそれぞれ78%、82%、79%)、66%がMRD 10-6未満を達成し、71%が2回連続MRD陰性を達成して無治療経過観察の対象となった。2年無増悪生存率は87%だった。治療中止12カ月後のMRD再発または進行の累積発生率は、HRCA 0、1、2つ以上でそれぞれ4%、0%、27%だった。主な重篤な有害事象は、肺炎(6%)および静脈血栓塞栓症(3%)だった。...