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頭頸部がんの陽子線治療、リスク臓器への線量少ない

2021年12月31日  専門誌ピックアップ

陽子線治療(PBT)施行の局所進行頭頸部がん患者42例を対象に、リスク臓器(OAR)への照射線量および臨床転帰を強度変調回転照射法(VMAT)と比較。追跡期間中央値は27カ月だった。 その結果、臨床標的体積包括率(target volume coverage)はPBT計画およびVMAT計画ともに95%を超えていた。PBT計画でVMAT計画に比べ全OARへの平均線量および大部分のOARへの最大線量が有意に低かった(P<0.05)。平均線量の低下度は対側蝸牛(71%)および耳下腺(75%)で最も大きかった。PBT治療患者の4年全生存率は44.75%、2年局所領域無増悪率は73.28%だった。患者の大多数で有害事象共通用語基準(CTCAE)グレードIの皮膚炎、粘膜炎またはその両方が認められた。...