フォンタン術1年後の心カテ検査で死亡高リスク者特定

フォンタン手術施行患者1260例（手術時中央値3.6歳）を対象に、術後早期に得られた血行動態パラメータ中の死亡危険因子を検討。1117例が術後中央値1.0年時に心臓カテーテル検査を受けた。 その結果、中央値10.2年の追跡期間中に107例が死亡した。術後死亡率は10年時5％、20年時12％、25年時22％だった。多変量解析で、死亡の独立予測因子として、手術時高年齢（15歳以上：ハザード比3.2、95％CI 1.7-5.9）および術後のカテーテル検査で低駆出率（30％未満：同7.5、3.2-18）、低い酸素飽和度（80％未満：同3.8、1.6-9.1）、高い中心静脈圧（16mmHg以上：同2.3、1.3-3.9）、低い平均全身動脈圧（60mmHg未満：同3.0、1.4-6.2）を特定した。一連のパラメータに基づく予測モデルの10年死亡のC-indexは0.75だった。...