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TBI術後の早期VTE予防治療で再手術リスク上昇

2022年1月3日  JAMA Surgery

外傷センター304施設で、入院後24時間以内に脳神経外科介入(開頭手術/頭蓋骨切除術または頭蓋内モニター/ドレーン留置)を受けた外傷性脳損傷(TBI)患者4951例(男性74%、年齢中央値50歳)を対象に、薬剤による血栓塞栓症(VTE)予防治療のタイミングと転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目はVTE発症とした。介入後から予防治療開始までの予防治療遅延の中央値は3日だった。 患者データおよびTBIの特徴で調整した解析の結果、予防治療遅延にVTEオッズ上昇との関連が認められた(1日当たりの調整後オッズ比1.08、95%CI 1.04-1.12)。予防治療の早期開始で再脳神経手術リスクが上昇し、介入後3日間での1日の予防治療遅延で再手術オッズが28%低下し(同0.72、0.59-0.88)、それ以降では15%低下した(同0.85、0.80-0.90)。...