コロナmRNAワクチン、併存疾患ある高齢者では有効性が低下
2022年1月4日
Annals of Internal Medicine
米国退役軍人省の医療システムデータを用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染やSARS-CoV-2関連死に対するワクチン(モデルナ社製またはファイザー社/ビオンテック社製)の有効性をtarget trial emulationで評価。ワクチンを1回以上接種した209万9871例をワクチンを接種していない対照者とマッチさせて比較した。 その結果、両群とも主に男性(92.9% vs. 93.4%)、高齢(両群ともに平均68.7歳)で、人種・民族の分布も多様(黒人17.3% vs. 17.0%、ヒスパニック系6.5% vs. 6.1%)で、併存疾患も多かった。2回目接種から7日以上経過時点のワクチンの有効性は、SARS-CoV-2感染に対し69%、SARS-CoV-2関連死に対し86%で、追跡期間を3カ月間延長しても結果はほぼ同じだった。感染に対するワクチンの有効性は、年齢の上昇や併存疾患数の増加に伴って低下した。...
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