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性ホルモン結合グロブリン低値で男性の心血管リスク上昇

2022年1月6日  Annals of Internal Medicine

地域在住の40-69歳の男性21万700例を対象に、血清総テストステロンおよび性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と心血管事象発症との関連を前向きコホート研究で検討。テストステロンとSHBG濃度を測定して遊離テストステロンを算出し、心筋梗塞、出血性脳卒中、虚血性脳卒中、心不全、主要有害心血管事象(MACE)の発症を転帰としてCox比例ハザード回帰分析を実施した。 その結果、9年間の追跡で8790例(4.2%)が心血管事象を発症した。主要変数で調整すると、総テストステロン濃度低値(五分位数1 vs. 五分位数5)に、心筋梗塞、出血性脳卒中、虚血性脳卒中、心不全、MACEとの関連は認められなかった。遊離テストステロン値が低いとMACEの発症率が低かった(ハザード比0.90、CI 0.84-0.97)。SHBG濃度が低いと心筋梗塞(同1.23、1.09-1.38)の発症率が高く、虚血性脳卒中(同0.79、0.67-0.94)と心不全(同0.69、0.67-0.94)の発症率が低かったが、出血性脳卒中とMACEについてはこの関連はなかった。...