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現場での分子検査などの多面的な支援で結核治療を促進

2022年1月6日  New England Journal of Medicine

ウガンダで、多面的な結核診断戦略(現場での結核分子検査、指導によるクリニックの作業フロー再構築、品質基準に関する毎月のフィードバック)の効果をクラスター無作為化試験で検討(XPEL-TB試験)。20の地域保健センターを介入群(多要素診断戦略)と対照群(通常診療:現場での喀痰塗抹検鏡と紹介による分子検査)に均等に割り付けた。主要評価項目は、16カ月の介入期間中、保健センターに来所後14日以内に結核の治療を実施した成人の数とした。 データを評価した1万644例(年齢中央値40歳)のうち60.1%が女性で43.8%がヒト免疫不全ウイルス感染症だった。介入群の方が来所後14日以内に結核治療を実施した患者数が多かった(介入群342例 vs. 対照群220例、調整率比1.56、95%CI 1.21-2.01)。結核が確定した706例のうち、即日治療を実施した患者の割合は介入群の方が対照群よりも高く(調整率比2.29、95%CI 1.23-4.25)、来所後14日以内の治療についてもほぼ同じだった(同1.22、1.06-1.40)。...