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抗凝固薬使用中の未治療気道感染症で出血リスクが2倍に

2022年1月7日  British Medical Journal

経口抗凝固薬(OAC)使用患者1208例を対象に、未治療の市中気道感染症と出血との関連性を自己管理症例シリーズで推定した。2010年1月から2019年12月までに出血事象による入院歴があり、一般開業医で市中気道感染症の診察を受け即時に抗菌薬を処方されなかった(未治療)記録がある成人患者(男性58%、初回出血時の年齢中央値79歳、観察期間中央値2.4年)を対象とした。 その結果、非曝露期間(未治療の気道感染症診断とは無関係の期間)に大出血が292件、診断後0-14日間に気道感染症が41件発生した。非曝露期間に臨床的に重要な非大出血が1003件、診断後0-14日間に気道感染症81件が発生した。年齢、季節、暦年が調整すると、未治療の気道感染症診断後0-14日間に大出血の相対発生率(発生率比2.68、95%CI 1.83-3.93)と臨床的に重要な非大出血の相対発生率(同2.32、1.82-2.94)が増加した。性別や経口抗凝固薬の種類による差はなかった。...