片頭痛治療のエレヌマブ、前兆有無を問わず安全で有効

前兆のある片頭痛患者に対するエレヌマブの安全性と有効性を二重盲検プラセボ対照試験4報の事後2次解析で検討。反復性または慢性片頭痛の成人患者2682例（平均41.7歳、女性84.1％、エレヌマブ投与52.2％、プラセボ投与38.9％）を対象とした。有効性評価項目は、月間片頭痛日数（MMD）と急性期片頭痛に対する治療薬使用日数（AMSM）の治療前からの変化量とした。 その結果、二重盲検期のMMDとAMSMの減少は、前兆の有無を問わずエレヌマブ群の方がプラセボ群よりも大きく、この減少はエレヌマブ継続期も維持された。前兆のある反復性片頭痛では、プラセボと比較した12週時点のMMD変化量の最小二乗平均差は、エレヌマブ70mg群－1.1日（95％CI －1.7-－0.6）、140mg群－0.9日（同－1.6-－0.2）だった。前兆のある慢性片頭痛患者では、プラセボとの最小二乗平均差は、エレヌマブ70mg群－2.1日（同－3.8-－0.5）、140mg群－3.1日（同－0.8-－1.4）だった。安全性は、前兆の有無を問わず治療群間でほぼ同じで、12週間のプラセボ群の安全性に匹敵するものだった。経時的...