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正常アルブミン尿の糖尿病、TNFRに腎転帰との関連

2022年1月7日  専門誌ピックアップ

CANVAS試験に参加した心血管リスクが高くアルブミン尿正常の2型糖尿病(DM)患者2553例を対象に、慢性腎臓病(CKD)進行の予後予測に腫瘍壊死因子受容体(TNFR)-1、TNFR-2、腎障害マーカー(KIM)-1が演じる役割を評価した。 追跡期間中央値6.1年で51件の腎転帰が記録された(1000人年当たりの事象発生率3.5件)。ベースラインのTNFR-1(調整後ハザード比4.16、95%CI 1.80-9.61)およびTNFR-2(同2.35、1.51-3.63)の倍増で腎転帰リスクが上昇したが、ベースラインのKIM-1、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)、推算糸球体濾過量(eGFR)に腎転帰との関連は認められなかった。1000人年当たりの事象発生率はTNFR-1の最高四分位群5.6件、それ以外の四分位群2.4件、TNFR-2ではそれぞれ7.0件、2.8件だった。...