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免疫機能障害でコロナのブレイクスルー感染リスク上昇

2022年1月8日  JAMA Internal Medicine

米National COVID Cohort Collaborative(N3C)データを用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種後の感染(ブレイクスルー感染)と免疫機能障害との関連を後ろ向きコホート研究で検討。ワクチンを1回以上接種した人66万4722例を対象とし、免疫機能障害の有無別にブレイクスルー感染(ワクチン接種から14日後以降のCOVID-19罹患)の発生率と発生率比(IRR)を比較した。 ブレイクスルー感染発生率は、全体では接種者1000人月当たり5.0だったが、デルタ変異株が優勢になった後、上昇した(2021年6月20日前後の1000人月当たりの感染率2.2 vs. 7.3)。ワクチン2回接種者は1回接種者よりもブレイクスルー感染リスクが28%低かった(調整済みIRR 0.72、95%CI 0.68-0.76)。HIV感染(同1.33、95%CI 1.18-1.49)、関節リウマチ(同1.20、95%CI 1.09-1.32)、臓器移植(同2.16、95%CI 1.96-2.38)を経験した集団のブレイクスルー感染発生率が高かった。...