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コロナ禍で若年層の神経性やせ症が増加

2022年1月8日  専門誌ピックアップ

カナダで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行前(2015年1月-2020年2月)とCOVID-19第1波期間(2020年3-11月)にみられた若年層(9-18歳)の神経性やせ症または非定型神経性やせ症の新規診断および重症度を横断研究で検討。新規診断を受けた患児1883例(中央値15.9歳、女児1713例)を対象とした。 その結果、流行前の新規診断は横ばいで(平均24.5件/月、β係数0.043、P=0.33)、第1波期間に急勾配で増加した(平均40.6件/月、β係数5.97、P<0.001)。新規診断患者の入院も、流行前の平均7.5件/月から第1波期間に平均20.0件/月へ増加し、有意な線形傾向が見られた(β係数-0.008 vs. 3.23、P<0.001)。第1波期間に診断された患者は、急激な進行(平均7.0カ月 vs. 9.8カ月、P<0.001)、大幅な体重減少(平均19.2% vs. 17.5%、P=0.01)、高度の徐脈(平均心拍数57回/分 vs. 63回/分、P<0.001)などの疾患重症度マーカーが流行前の患者より不良だった。...