高リスク非転移性前立腺がん、アビラテロン追加でMFS改善

高リスク非転移性前立腺がん患者計1974例を対象とした2つの第III相無作為化比較試験の解析により、アンドロゲン除去療法（ADT）に追加するアビラテロン＋プレドニゾロン併用療法およびアビラテロン＋プレドニゾロン併用療法＋エンザルタミドの効果を検討（STAMPEDE試験）。1つ目の試験では、ADT単独（対照群）とADTへのアビラテロン＋プレドニゾロン併用療法の追加、2つ目の試験ではADT単独（対照群）とADTへのアビラテロン＋プレドニゾロン併用療法＋エンザルタミドの追加を検討した。 その結果、追跡期間中央値は72カ月で、主要評価項目の無転移生存（MFS）期間は、併用療法群（中央値未到達）の方が対照群（中央値未達）よりも有意に長かった（ハザード比0.53、95％CI 0.44-0.64、P＜0.0001）。6年無転移生存率は、併用療法群82％、対照群69％だった。エンザルタミド＋アビラテロンの同時投与とアビラテロン単独投与による無転移生存期間の差を示す根拠はなかった。...