1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. コロナ後遺症、入院患者と院外療養者で異なる

コロナ後遺症、入院患者と院外療養者で異なる

2022年1月9日  British Medical Journal

英国で、2020年8月1日から2021年2月14日までにCOVID-19の診断を受けた患者45万6002例(男性44.7%、年齢中央値61歳)を対象に、入院した患者と市中で管理した患者の後遺症による一般開業医(GP)受診率を比較。追跡期間は最長9.2カ月だった。 その結果、陰性対照群(3万8511例)およびインフルエンザコホート(2万1803例)と比較すると、市中管理の患者(43万7943例)、入院した患者(1万8059例)ともに多数の後遺症によるGP受診率が有意に高く、COVID-19感染前12カ月間よりも感染後の医療利用が多かった。市中管理の患者に多い症状は、嗅覚または味覚の消失(調整済みハザード比5.28)、静脈血栓塞栓症(同3.35)、肺線維症(同2.41)、筋肉痛(同1.89)だった。入院した患者に多い受診理由は、静脈血栓塞栓症(調整済みハザード比16.21)、悪心(同4.64)、アセトアミノフェンの処方(同3.68)、腎不全(同3.42)だった。 市中管理の患者では、追跡期間を通じて不安および抑うつ状態、腹痛、下痢、全身痛、悪心、胸部絞扼感、耳鳴が持続した。COVID-19...