2000-19年の日本脳卒中データバンクに登録した急性脳卒中患者を対象に、初発時の神経学的重症度および短期機能転帰の経時的変化を前向きコホート研究で検討。修正Rankin尺度(mRS)スコア0-2を転帰良好、mRSスコア5-6を転帰不良と判定した。 20年間に登録された18万3080例のうち、13万5266例が虚血性脳卒中、3万6014例が脳出血、1万1800例がくも膜下出血だった。いずれも発症時の年齢が上昇し、National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)および世界脳神経外科連合分類(World Federation of Neurological Surgeons)のスコアが低下した。 虚血性脳卒中では、転帰良好の割合が経時的に増加したが(オッズ比:女性1.020、95%CI 1.015-1.024、男性1.015、1.011-1.018)、再灌流療法などで調整すると横ばいとなり、男性では低下した(オッズ比:女性0.997、0.991-1.003、男性0.990、0.985-0.994)。転帰不良および院内死亡の発生率が男女ともに...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。