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RAI抵抗性甲状腺がん、apatinibでPFS改善

2022年1月10日  JAMA Oncology

進行が見られる局所進行性または転移性の放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺がん(RAIR-DTC)患者92例(女性60.9%、平均年齢55.7歳)を対象に、高選択性の血管内皮増殖因子(VEGFR-2)阻害薬apatinibの有効性および安全性を無作為化プラセボ対照第III相試験で検討(REALITY試験)。追跡期間中央値は18.1カ月だった。 intention-to-treat解析の結果、主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)中央値はapatinib群22.2カ月、プラセボ群4.5カ月だった(ハザード比0.26、95%CI 0.14-0.47、P<0.001)。総生存期間中央値はプラセボ群29.9カ月に対しapatinib群は未到達だった(同0.42、0.18-0.97、P=0.04)。確定客観的奏効率はapatinib群54.3%、プラセボ群2.2%、疾患制御率は95.7%、58.7%だった。apatinib群で最も頻度が高かったグレード3以上の治療関連有害事象は高血圧(34.8%)、手足症候群(17.4%)、蛋白尿(15.2%)、下痢(15.2%)で、いずれもプラセボ群では発生しな...