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妊婦のインフルエンザによる入院、H1N1はH3N2より転帰不良

2022年1月10日  Annals of Internal Medicine

米Influenza Hospitalization Surveillance Network(FluSurv-NET)を用いて、インフルエンザで入院した妊婦の特徴と転帰を反復横断研究で検討。2010-11年から2018-19年までのインフルエンザシーズンに、検査でインフルエンザの診断が確定し入院した妊婦を対象とした。 その結果、インフルエンザで入院した15-44歳の女性9652例のうち、2690例(27.9%、年齢中央値28歳)が妊婦だった。このうち62%が妊娠第3期で、42%に基礎疾患が1つ以上あった。32%がインフルエンザワクチンを接種しており、88%に抗ウイルス薬を投与した。5%が集中治療室(ICU)に入室、2%が機械的換気を要し、0.3%が死亡した。インフルエンザA/H1N1妊婦は、H3N2妊婦より転帰が不良だった(未調整リスク比1.9、95%CI 1.3-2.8)。退院時、71%が妊娠維持中だった。退院時に妊娠中でなかった754例のうち96%が生児を出生し、3%は胎児が死亡していた。...