1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 思春期児の大うつ病性障害にagomelatineが有望

思春期児の大うつ病性障害にagomelatineが有望

2022年1月11日  専門誌ピックアップ

心理社会的カウンセリングを受けている大うつ病性障害の小児79例および思春期児317例を対象に、メラトニン受容体作動薬agomelatineの短期的な抗うつ効果と安全性を12週間の二重盲検無作為化比較第III相試験で検討。参加者を無作為化によりagomelatine 10mg/日投与、25mg/日投与、プラセボ投与、実薬コントロールのfluoxetineに割り付けた。主要評価項目は、治療前から12週時点までの小児うつ病評価尺度改訂版(CDRS-R)スコアの変化量とした。 その結果、12週時点で、25mg/日投与群は、プラセボ群よりもCDRS-Rスコアが4.22点改善し(P=0.040)、fluoxetine群と同程度の効果が認められた。思春期児では全体的な効果が確認され、小児では確認されなかった。agomelatineに予期せぬ安全性シグナルは認められなかった。...