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自己胃抗体陽性者の胃がんリスク、若年女性で高い

2022年1月12日  JAMA Oncology

フィンランドのFinnish Maternity Cohort(FMC)に参加した生殖可能年齢の女性(出生年1938-89年)およびATBC試験に参加した高齢男性(出生年1916-39年)を対象に、胃粘膜の壁細胞に対する自己抗体保有と胃がんリスクとの関連をコホート研究で検討。FMCで529組(平均年齢30.5歳、がん診断までの期間17年)、ATBCで457組(同57.5歳、11年)の胃がん患者と対照者のペアを解析対象とした。 FMCコホート解析では、抗胃壁細胞抗体(APCA)陽性にピロリ菌抗体陰性群で胃がんリスクと有意な関連を認めたが(オッズ比5.52、95%CI 3.16-9.64)、ピロリ菌抗体陽性群では関連がなかった(同1.29、0.64-2.60、相互作用のP=0.002)。ピロリ菌抗体陰性とAPCAの関連は胃底部および胃体部の腫瘍が最も強かった(同24.84、8.49-72.72)。 ATBCコホート解析では、APCA陽性にピロリ菌抗体陰性群(同0.99、0.32-3.04)、陽性群(同1.06、0.60-1.88)ともに胃がんとの関連が認められなかった。両コホートの患者群、...