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小児HIV-1でドルテグラビルARTが優越性示す

2022年1月12日  New England Journal of Medicine

小児期および青年期のヒト免疫不全ウイルスI型(HIV-1)感染患児(年齢中央値12.2歳、体重中央値30.7kg、女児49%)707例を対象に、HIVインテグラーゼ阻害薬ドルテグラビル主体の3剤併用抗レトロウイルス療法(ART)とドルテグラビルを用いないART(標準治療)を非盲検無作為化非劣性試験で比較。対象患児の311例(44%)が1次治療、396例(56%)が2次治療だった。追跡調査期間は中央値で142週だった。 その結果、96週目までにドルテグラビル群の47例、標準治療群の75例が治療失敗となった(推定確率0.14 vs. 0.22、差-0.08、95%CI -0.14--0.03、P=0.004)。1次治療および2次治療での治療効果が同等だった(異質性のP=0.16)。ドルテグラビル群の35例、標準治療群の40例に1件以上の重篤な有害事象が発現し(P=0.53)、73例および86例に1件以上のグレード3以上の有害事象(P=0.24)が発現した。...