1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児重度視力障害、大脳性視覚障害の寄与率が大きく増加

小児重度視力障害、大脳性視覚障害の寄与率が大きく増加

2022年1月15日  専門誌ピックアップ

英国で2000年と2015年に実施した2つの全国規模の疫学研究を用いて、小児期の重度視力障害(SVI)および失明(BL)の経時的変化を検討した。 その結果、2015年に確認された0-15歳小児のSVI/BLの年間発生率は1万人当たり0.38、16歳までの累積発生率は1万人当たり5.65と概ね変化は見られなかった。乳児期での年間発生率(1万人当たり3.52)は他の年齢群よりなお高かった。重大な非眼科障害/疾患の患者集団全体では死亡率が77%から84%に増加したが(P=0.037)、乳児期に診断を受けたSVI/BL小児患者では1000人当たりの死亡が61.4から25.6に低下した。相対寄与率はあらゆる主要疾患群で経時的に増加し、大脳性視覚障害が最も増加が大きかった(50%から61%)。全小児で遺伝性疾患の相対寄与率が35%から57%へと増加した(P<0.001)。...