TKA後デキサメサゾンでモルヒネ投与量減
2022年1月15日
British Medical Journal
デンマークの病院5施設で人工膝関節置換術(TKA)を施行した患者485例を対象に、デキサメタゾン静脈内投与(1-2回)の鎮痛補助効果を無作為化盲検プラセボ対照試験で検討した。 患者を無作為化によりデキサメタゾン24mg+プラセボ(DX1群)、デキサメタゾン24mg+デキサメタゾン24mg(DX2群)、プラセボ+プラセボ(プラセボ群)に割り付け、手術前および手術24時間後に投与した(全患者にパラセタモールおよびイブプロフェン投与、局所浸潤麻酔実施)。主要評価項目は、術後48時間のモルヒネ総使用量とした。 472例(97.3%)を解析した結果、術後48時間のモルヒネ使用量中央値は、DX1群37.9mg、DX2群35.0mg、プラセボ群43.0mgだった。Hodges-Lehmann推定値の差中央値は、DX1群とDX2群間で-2.7mg(98.3%CI -9.3-3.7、P=0.30)、DX1群とプラセボ群間で7.8mg(同0.7-14.7、P=0.008)、DX2群とプラセボ群間で10.7mg(同4.0-17.3、P<0.001)だった。デキサメタゾン1回投与では24時間後、2回投与では4...
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