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良性副腎腫瘍の1割で高血圧と糖尿病のリスク上昇

2022年1月15日  Annals of Internal Medicine

英14施設の良性副腎腫瘍患者1305例を対象に、微量コルチゾールの自律分泌(MACS)の有無による心血管代謝疾患の負担とステロイド排泄量を多施設共同横断研究で検討。血清コルチゾール値50nmol/L未満を非機能性副腎腫瘍(NFAT)、50-138nmol/LをMACS疑い、138nmol/L以上でクッシング症候群の典型的臨床症状がない場合を確定MACSとした。 その結果、49.7%がNFAT(女性64.1%)、34.6%がMACS疑い(同67.2%)、10.7%が確定MACS(同73.6%)、5.0%がクッシング症候群(同86.2%)だった。NFATよりも確定MACSおよびクッシング症候群の方が高血圧の有病率や重症度が高かった(高血圧の調整有病率比:確定MACS、1.15、クッシング症候群、1.37、降圧剤3種類以上使用の調整有病率比:確定MACS、1.31、クッシング症候群、2.22)。NFATよりクッシング症候群の方が2型糖尿病が多く(調整有病率比1.62)、確定MACS(同1.89)とクッシング症候群(同3.06)はインスリン療法を要する可能性が高かった。...