閉塞性肥大型心筋症、mavacamtenで心エコー所見改善

症候性閉塞性肥大型心筋症（HCM）患者251例を対象に、心筋ミオシン阻害薬mavacamtenの心エコー所見およびその他の臨床評価項目への影響を無作為化プラセボ対照試験で検討した（EXPLORER-HCM試験）。 その結果、mavacamten群ではプラセボ群と比較して、30週後の僧帽弁収縮期前方運動の完全消失率が高かった（80.9％ vs. 34.0％、P＜0.0001）。mavacamten群ではこのほか、拡張機能の指標、左房容積係数（治療前からの変化量：－7.5mL/m2 vs. －0.09mL/m2、P＜0.0001）と側壁側E/e’（同－3.8 vs. 0.04、P＜0.0001）に改善が見られた。mavacamten群に見られた安静時、バルサルバ負荷時および運動後の左室流出路勾配、左房容積係数、側壁側E/e’の改善にNT-proBNPの減少との関連が認められた（いずれもP≦0.03）。このほか、左房容積係数の低下で運動時最大酸素消費量が改善した（P＝0.04）。...