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閉塞性肥大型心筋症、メトプロロールでLVOT閉塞が改善

2022年1月17日  Journal of the American College of Cardiology

閉塞性肥大型心筋症患者29例を対象に、メトプロロールの効果を二重盲検プラセボ対照無作為化クロスオーバー試験で検討した(TEMPO試験)。 その結果、プラセボ投与期と比べると、メトプロロール投与期に左室流出路(LVOT)勾配が減少した(安静時:25mmHg vs. 72mmHg、P=0.007、最大運動時:28mmHg vs. 62mmHg、P<0.001、運動後:45mmHg vs. 115mmHg、P<0.0001)。ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類III度以上を示した被験者の割合は、メトプロロール投与期が14%、プラセボ投与期が38%(P<0.01)、カナダ心臓血管学会(CCS)分類III度以上の被験者の割合は、メトプロロール投与期には見られず、プラセボ投与期では10%(P<0.01)だった。カンザスシティ心筋症質問票総合要約スコア(KCCQ-OSS)は、メトプロロール投与期の方が高かった(76.2点 vs. 73.8点、P=0.039)。...