境界性パーソナリティ障害への早期介入策が有効

オーストラリアで、境界性パーソナリティ障害（BPD）に対する早期介入の有効性を単盲検無作為化試験で検討（MOBY試験）。15-25歳の境界性パーソナリティ障害（BPD）患者139例を無作為化により、若年BPD患者向けの早期介入プログラムHelping Young People Early（HYPE）＋認知分析療法（CAT）、HYPE＋心理療法のbefriending、一般の若者向けメンタルヘルスサービス（YMHS）＋befriendingに割り付けた。主要評価項目は、Inventory of Interpersonal Problems Circumplex VersionとSocial Adjustment Scale Self-reportで評価した心理社会的機能とした。 その結果、128例（女性81.3％、平均年齢19.1歳、HYPE + CAT 31.3％、HYPE + befriending 35.2％、YMHS + befriending 33.6％）をintent-to-treat解析の対象とした。介入の割り付けに関係なく、12カ月間で、主要評価項目が平均19.3％から2...