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研修医単独手術、患者転帰に悪影響みられず

2022年1月20日  JAMA Surgery

米国退役軍人省の手術の質改善プログラム(VASQIP)データベースに登録された手術131万9020件を対象に、外科研修医が単独で執刀した手術と患者の30日転帰との関連を後ろ向きコホート研究で検討。傾向スコアにより、研修医単独の手術と指導医単独の手術10万1130組、研修医単独の手術と指導医の監督下で研修医が執刀する手術(研修医+指導医)13万7749組のペアをマッチさせた。 その結果、研修医単独手術を受けた患者の全死因死亡率および罹病率は、指導医単独手術(オッズ比:死亡1.03、95%CI 0.95-1.12、罹病1.01、0.97-1.05)および研修医+指導医の手術(オッズ比:死亡1.03、0.97-1.11、罹病0.97、0.95-1.00)との比較で差が認められなかった。研修医単独手術の手術時間は、指導医単独手術よりも長かったが(中央値80分 vs. 70分、P<0.001)、研修医+指導医の手術より短かった(中央値71分 vs. 73分、P<0.001)。...