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スタチンでICUコロナ患者の転帰改善せず

2022年1月20日  British Medical Journal

集中治療室(ICU)に入室した18歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者605例を対象に、臨床転帰に対するアトルバスタチン(1日1回20mg投与)の効果を二重盲検無作為化比較試験で検討(INSPIRATION-S試験)。主要有効性評価項目は、静脈血栓症、動脈血栓症、体外式膜型人工肺による治療または無作為化後30日以内の全死因死亡の複合とした。肝酵素値の上昇(正常値の上限の3倍超)、ミオパシーなどを安全性評価項目とした。 その結果、587例(年齢中央値57歳、女性44%)を主解析の対象とした。主要有効性評価項目は、アトルバスタチン群の33%、プラセボ群の36%に発生した(オッズ比0.84、95%CI 0.58-1.21)。両群ともにミオパシーと診断された患者はいなかった。アトルバスタチン群の2%、プラセボ群の2%に肝酵素値の上昇が認められたの(同0.85、0.25-2.81)。...