精神科医による心理療法が90年代から半減
2022年1月21日
American Journal of Psychiatry
米国で精神科医による外来患者に対する心理療法のパターンおよび傾向を検討。1996-2016年の全米外来医療調査のデータを用いて、精神科医受診2万9673件を後ろ向きに解析した。 1996-2016年で、心理療法を実施する受診の重み付け割合は1996-7年の44.4%から2015-6年の21.6%へと著しく低下した。この低下は、社会恐怖症(29-8%)、気分変調性障害(65-30%)、パーソナリティ障害(68-17%)と診断された患者で最も著明だった。統合失調症患者に対する心理療法実施率は横ばいだった(10-12%)。2010-16年の間に精神科医の約半数(53%)が心理療法を提供しなくなっていた。抗うつ薬、統合失調症治療薬、催眠鎮静薬の処方は心理療法実施と負の関連を示した。...
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