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腎不全リスク式、eGFR単独よりもESKDを正確に予測

2022年1月21日  Annals of Internal Medicine

米7施設の慢性腎臓病(CKD)患者3873例を対象に、さまざまな推定糸球体濾過量(eGFR)計算式による末期腎不全(ESKD)予測能を観察前向きコホート研究で比較。5つのeGFR式でeGFRを計算し、4つの変数を用いた腎不全リスク計算式(KFRE)によりESKDの2年後予測リスクを算出した。 その結果、最長16年の追跡期間中に856例がESKDを発症した。KFREスコアは、2年間のESKD発生予測がeGFR単独より優れていた(曲線下面積の範囲、0.945-0.954 vs. 0.900-0.927)。各eGFR計算式を用いたKFREスコアの予測能はほぼ同じだったが、人種を調整しないクレアチニン式では黒人参加者の補正曲線が向上した。全参加者で、eGFRが20mL/分/1.73 m2未満と比べると、KFREスコア20%以上で2年ESKDリスク予測の特異度は同等(範囲、0.94-0.97 vs. 0.95-0.98)だったが、感度は高かった(範囲、0.68-0.78 vs. 0.42-0.66)。...