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コロナワクチンの防御効果は長期にわたり持続

2022年1月21日  New England Journal of Medicine

米ノースカロライナ州の住民約1060万人を対象とした9カ月間(2020年12月11日-2021年9月8日)にわたる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種と転帰を検討。COVID-19罹患、入院および死亡のリスク低下に対する3つのワクチン[BNT162b2(ファイザー社/ビオンテック社)、mRNA-1273(モデルナ社)、Ad26.COV2.S(ジョンソン・エンド・ジョンソン社/ヤンセン社)]の有効性を推定した。 その結果、mRNAワクチン2回接種による接種2カ月後の有効性はBNT162b2が94.5%、mRNA-1273が95.9%だったが、7カ月後にはそれぞれ66.6%と80.3%に低下した。BNT162b2とmRNA-1273の早期接種者では、デルタ株が優勢になった6月中旬から7月中旬にかけて、有効性がそれぞれ約15ポイント、約10ポイント低下した。Ad26.COV2.S単回接種のCOVID-19罹患に対する有効性は1カ月後は74.8%だったが、5カ月後には59.4%に低下した。3つのワクチンはいずれも感染予防よりも入院および死亡の抑制に対する有効性が高かったが、...