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大麻合法化後に交通事故運転者のTHC検査陽性率が上昇

2022年1月22日  New England Journal of Medicine

カナダ・ブリティッシュコロンビア州の外傷センター4施設のデータを用いて、大麻合法化(2018年10月)が交通事故により負傷した運転者のテトラヒドロカンナビノール(THC)検査陽性割合に及ぼした影響を検討。2013年1月から2020年3月までの運転者4339例(合法化前3550例、合法化後789例)のデータを分析した。 その結果、大麻合法化後、THC濃度が0より高かった運転者の割合(調整後の有病率比1.33、1.05-1.68)、THC濃度2ng/mL以上(同2.29、1.52-3.45)、5ng/mL以上(同2.05、1.00-4.18)の運転者の割合が上昇していた。THC濃度2ng/mL(カナダの法的制限値)以上を示した運転者で増加が最も大きかったのは、50歳以上の運転者(同5.18、2.49-10.78)と男性運転者(同2.44、1.60-3.74)だった。アルコール検査陽性の運転者の割合に有意な変化はみられなかった。...